ワンルームといえども住環境を悪化させる嫌悪施設は避けるべし

2016/04/27

今回は立地の選び方について、避けるべき嫌悪施設についてお話をいたします。

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一昔前のワンルームマンションは、投資家の間でもあまり居住環境までは重視しないというのが一般的な考え方でした。昔からファミリータイプの分譲マンションでは周囲の生活利便施設などの居住の快適性が重視されていました。一方で、ワンルームマンションは入居者の不在時間が長いということから、入居者はあまり居住環境を重視しないであろうと考えられていました。

しかしながら、最近では晩婚化や高齢化に伴い、ワンルームマンションの入居者が女性や高齢者など入居者荘の幅が広くなってきました。その結果、ワンルームといえども、入居者は分譲マンションのように居住環境を意識するように変化してきました。

このため、ワンルームマンションの周辺に嫌悪施設がある物件は避けるべきです。墓地や風俗施設、神社、高圧線、工場などは嫌悪施設に該当します。また騒音の激しい大通りや高速道路に面した物件も避けるのが無難です。高架になっている高速道路に面した物件は、なんとなく暗く、空気も悪いイメージがあり、入居者も嫌がります。騒音や悪臭がするような施設が近くにある場合も、避けましょう。

また都内の場合、都市計画法上の用途地域が準工業地域に指定されているところにも、たくさんのワンルームマンションが建てられています。準工業地域は用途規制が緩い地域のため、様々な用途の建物が建てられる地域です。工場跡地は敷地が広いため、マンション用地に向いています。

そのため、準工業地域ではワンルームマンションや分譲マンションのすぐ隣に町工場が残っているような物件もたくさんあります。周囲が住宅地として成熟化していれば、まだ良いですが、工場がかなり多く残っているようなエリアは、やはり人気が少し落ちる物件が多いです。

物件を選ぶ際は、物件の周辺もウロウロ歩いて、嫌悪施設の有無も確認しましょう。