買うなら目黒区!?住みたい行政区とワンルーム条例との関係

2016/05/21

「suumo」では毎年のように住みたい街ランキングというのが公表されています。このランキング情報を不動産投資家としてどう生かすか、今回はワンルーム条例との関係も見ながらランキングの活用方法について見ていくことにします。

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2015年の住みたい街ランキングでは、1位「吉祥寺」、2位「恵比寿」、3位「横浜」、4位「目黒」、5位「武蔵小杉」となっています。一方で住みたい行政区ランキングというのも公表されています。1位「世田谷区」、2位「港区」、3位「目黒区」、4位「文京区」5位「武蔵野市」です。これを見ると、住みたい街と住みたい行政区が必ずしもランキングが一致しているとは限りません。また住みたい街の中にはファミリーとして住みたいという要望も含まれているため、単身世帯と分けて考える必要があります。

このランキングの中で注目したいのは「目黒区」です。目黒区は都心部に近接しており、住環境も良く、若者に人気があります。特に目黒川沿いの桜並木はニュースやドラマにも幾度となく紹介され、オシャレなお店も多いです。ところが目黒区はディベロッパーの間では非常にワンルーム条例の厳しい区として知られており、なかなかワンルームマンションを新しく建設できません。

これは裏を返すと投資家にとっては好都合です。若者に人気で需要は高い一方、新規供給がほとんどないため、賃料も高く空室リスクも低くなります。そのため、目黒区はワンルーム投資に最も向いていると言えます。目黒区で築5~6年程度の物件が出てきたらラッキーですので、是非検討してみましょう。目黒区であれば新規供給に怯えることはないため、中古マンションでも十分検討可能です。

その他、人気の高い港区ですが、港区は「商業地域」だけワンルーム条例が若干、緩和されており、新規供給も多少見られます。但し、港区クラスだと賃貸需要の方が圧倒的に強いため、投資対象としては申し分ないでしょう。

以上、住みたい行政区とワンルーム条例の関係について見てきました。ランキングが高く、ワンルーム条例の厳しい区であれば、「買い」と言えるでしょう。