賃料収入を得る目的でファミリータイプを買ってはいけない理由とは?

2016/05/08

以前、アービトラージによる投資方法で、ファミリータイプの収益物件を購入する方法を紹介しました。今回は、ファミリータイプの収益物件について、お話したいと思います。

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ファミリータイプの収益物件は、賃料収入を得るための不動産投資には向いていません。ファミリータイプの需要者は、マンションを借りるよりも買う人の方が多いです。そのためファミリータイプのマンションは賃貸需要が低いです。また入居者の支払える賃料にも限度があるため賃料総額も一定の額で頭打ちとなります。そうすると賃貸面積が広いファミリータイプは、賃料単価も低くなります。ファミリータイプの収益物件は利回りが低く不動産投資には不向きです。

以前お伝えした分譲マンションの収益物件を購入する投資方法は、あくまでも転売益を得るための投資です。ファミリータイプの収益物件は、インカムゲインを得るための収益物件としては人気がないため、比較的安く購入できます。またファミリータイプの入居者は自然に退去していきますので立退料も不要です。入居者が退去した後のマンションを中古マンションとして売り出し、転売益を得るのがアービトラージによる不動産投資です。

そのためファミリータイプの収益物件はキャピタルゲインを得る目的では適当な投資物件になりますが、インカムゲインを得る目的では不適当な投資物件になります。インカムゲインである賃料収入を得るのであれば、あくまでもワンルームマンションの方が適しています。

ワンルームマンションはターゲットが単身世帯です。ワンルームマンションの需要者は、マンションを買うよりも借りる人の方が多いです。そのためワンルームマンションは賃貸需要が高いです。また面積も狭く賃料単価も高いため、不動産投資には向いています。ワンルームマンションと分譲マンションは、実はほとんど建築費単価は同じです。同じ建築費単価で賃料単価が高いワンルームマンションであれば、利回りも高くなるのです。

ファミリータイプの物件は、転売向きと言えるのです。