長期運用の目的でファミリータイプのマンションを購入してはいけません!

2016/05/29

最近、ファミリータイプの収益物件をずぅっと運用し続けているが相談に来られました。売却したいのだけれどもいくらくらいか知りたいということでした。

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今の値段をざっくりとお伝えしたところ、購入時の半額であったため、その方はショックを受けていました。マンションは50㎡で2DKのマンションのため、投資対象としても中途半端な物件であったことも大きな理由です。このケースの場合、ワンルームではなく、50㎡という広さの物件を購入してしまったことに投資の失敗原因と言えます。

基本的に賃貸マンションを収益物件として購入する場合、単身者向けのワンルームマンションを購入するのが基本です。理由としては、ワンルームマンションには賃貸需要がありますが、ファミリータイプのマンションの賃貸需要は少ないためです。人に貸すという目的で購入するのであれば、ワンルームマンションの方が圧倒的に貸しやすいと言えます。

ファミリータイプのマンションは借手を見つけることが大変です。ファミリー層は借りるよりも買う方が安ければ、マンション購入を選択します。学区が良いなどの特殊な条件が整っている地域ではファミリータイプのマンションに賃貸需要がありますが、レアケースと言って良いでしょう。

ファミリータイプの賃貸マンションを購入するのであれば、70㎡前後の分譲マンションを人に貸している物件を購入すべきです。この場合、長期に運用はせず、入居者が自然に退去したタイミングで中古マンションとして売却します。以前、このブログの中で、アービトラージという投資手法として解説しました。

長期に運用する目的で、ファミリータイプの収益物件を購入してしまうと、価格が大きく下がり、失敗します。ワンルームマンションであれば中古であっても一定規模の売買市場があるため、価格が大暴落することは避けられます。

自分が長期運用したいのか、短期売買したいのか、目的の違いによって、購入する物件のタイプを買い分ける必要があるのです。