風水を鵜呑みにするのは危険!?風水と不動産投資の微妙な関係

2016/05/06

私は不動産鑑定士として、どのような物件が投資に向いているかを客観的に紹介していますが、不動産鑑定士のアドバイスよりも遥かに強烈なアドバイスがあります。それは風水師による助言です。

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私の知人でも結局、最後は風水師の意見に頼って、「ん?」と思うような物件を購入している人も居ます。風水師の助言で、地方のとんでもない物件を購入している人を見た時は、正直、目が点になりました。

風水は参考にする程度であれば構いませんが、物件選びは、最後は自分で決めるのが基本です。そのためには、必ず自分で物件を見て歩くことをお勧めします。物件を実査すると、駅から物件までの雰囲気がなんとなく暗いとか、物件までの間に大きな公園があって夜が暗くて怖いなどという情報が分かります。風水ではありませんが、このような周辺環境のマイナス雰囲気というのは、入居者も感じます。

そのため、業者に勧められても、感性に合わないような物件であれば、避けた方が無難でしょう。感性に合わない物件を購入してしまうと、思い入れも無くなります。有資格者として、非理論的なことを言うのはなんですが、物件選びに感性はとても大切です。この非論理的な部分は、占いではなく感性と言い換えることができます。

ちなみに台湾人は風水を非常に重んじて物件を購入します。例えば1階にコンビニが入っているような物件は、運気が上に上昇すると考えられ、日本の物件を非常に高値で購入します。このような意味では、1階にコンビニが入っているワンルームマンションを購入しておくと、最後の出口で台湾投資家に高値で売却できる可能性もあります。これは出口を考えた論理的な購入と言えます。

昔から風水と不動産は切っても切れない関係ですが、風水だけに頼ると危険です。物件は理論と感性で選びましょう。