晩婚化や高齢化に伴い、ワンルームマンションの需要者に女性や高齢者が増えてきました。そのような中で、ワンルームに対するニーズも若干、変化が見られ始めています。
その変化の中で、一つ注目したいのが、ワンルームの部屋の向きです。言い換ええるとバルコニーの向きになります。従来は、単身者は日中部屋を利用しないため、北向きの部屋でも十分な需要がありました。しかしながら、最近では部屋の向きも入居者決定に影響を与える要因が大きくなってきています。
特に女性の単身者は南向きの部屋を好みます。同じマンションでも、南向きと北向きに分かれているようなマンションでは、やはり南向きから入居が決まっていきます。しかも賃料も南向きの部屋は高く取れます。南向きは男女ともに人気があり、入居が決まりやすいです。一方、北向きは男性が、賃料が安いという理由で割り切って住む傾向にあります。北向きは女性の需要を掘り起こしにくいため、単純に需要は半減すると言えます。
立地が同じでも、やはり南向きの部屋の方が、後々の入居募集を考えても有効です。分譲マンションでは従来からバルコニーの向きが重要でしたが、賃貸マンションであっても部屋の向きは重要になってきています。
他にも周辺の生活利便施設などの有無などもワンルームマンションの部屋選びには重要になってきました。要は、従来からファミリーが住む分譲マンションでは昔から当たり前のように要求されていた事項が、賃貸マンションでも求められるようになってきたというのが最近の傾向と言えます。
投資用ワンルームマンションを選ぶ際は、「自分が住みたいと思うかどうか」という感覚を持つことが重要です。同じ人間ですので、自分が住みたいと思わない物件は入居者も住みたいとは思いません。くれぐれも業者に言われるがままに物件を購入することは避けましょう。
収益性と自分が住みたいという感性の2つを大切にすることが物件選びのポイントとなります。