空室対策というのは、物件の立地や築年数、建物設備、間取り、ターゲット等の物件状況によって変えていく必要があります。一つの例で成功したからと言って、それが自分の物件で成功する訳ではありません。効果的な空室対策を行うには、たくさんの空室対策例を知っておく必要があります。そこで今回は最近、ワンルームマンションで効果を見せ始めた空室対策について紹介したいと思います。
新たな空室対策として効果を上げているのは、家賃をカード払い可能とすることです。オーナーにとっては、カード会社へ支払手数料が増えるため、収入が減ってしまい、やりたくない空室対策ではあります。
しかしながら、入居者にはカード払いのメリットがあるのです。それはカード利用によるポイントゲットです。例えば楽天カードなどは1%のポイントが付くため、家賃10万円をカード払いで行うと、毎月1,000ポイントを自動で貯めることが可能です。その他、電気代や電話料金など全ての生活の固定費をカード払いとすることで、結構な金額のポイントを貯めることができます。
電気代や電話料金はカード払いとすることはできますが、家賃はオーナーによって出来る場合と出来ない場合があります。サラリーマンが毎月支払う固定費の中で一番大きいのは家賃のため、家賃でポイントを貯めることができるかどうかで、ポイントの溜まり具合が大きく異なってきます。
しかも、都内のワンルームマンションの入居者は、ネットショッピングを良く利用する人が多いです。そのため家賃でポイントが貯まるようになることは、非常に喜ばれます。実際に、入居者から賃下げ交渉を受けたオーナーが、家賃をカード払い可能とすることで、賃料をそのまま維持することに成功した例もあります。カード手数料分は減ることになりましたが、入居者も長く入居することになったため、結果的には良い対応となりました。
ターゲットが若者向けの単身世帯であれば、家賃をカード払い可能とすることも検討してみても良いでしょう。