投資用ワンルームマンションは、賃料収入を軸としたインカムゲインが主体となります。更地と違って価格の上下変動が少なく、売却益のようなキャピタルゲインを狙いにくいというのが特徴です。
更地は持っていると、時期が良ければ購入時よりも高くなるケースはあります。このような場合、高くなった時に売り抜くことが出来ればキャピタルゲインを得ることが可能です。しかしながら、収益物件の場合、賃料の変動はそれほど大きくないため、キャピタルゲインを得られるような状況にはなりにくいとも言えます。
しかしながら、賃料が同じでも、購入する人達によっては価格が高くなることがあります。収益物件を高く購入する人たちとは、具体的にはアジアを中心とした海外投資家です。特に台湾の投資家は利回り感が低く、日本の収益物件を低い利回りで高く購入していきます。
それは台湾国内の収益物件の利回りは、金利程度で取引されているケースが多く、台湾投資家から見ると、日本の収益物件は利回りが高く映り、まだまだお買い得感があるのです。そのため収益物件でキャピタルゲインを狙うのであれば、値上がり時点で売るのではなく、低い利回りで購入してくれる海外投資家を見つけた方が確実となります。
また台湾投資家は利回りだけでなく、風水も気にします。台湾の風水文化は日本人の想像以上です。例えば1階にコンビニエンスストアが入っているような下駄履きマンションは、風水的には運気が上に上昇すると考えられ、非常に人気です。風水の考えが入り込むと、理屈ではない価格で取引されるため、非常に高値で売却することが可能となります。
収益物件の場合は、値上がりするのを待つのではなく、出口をどこに定めるかによって、キャピタルゲインを得ることも可能になるのです。