以前、このブログの中でプロが出を出さないような地方の木造築古アパートには手を出すべきではないという話をしました。ただ、プロが手を出さない物件は全て個人投資家に向いていないかと言えば、そうでもありません。プロが手を出していない物件でも、良い物件はあります。それは都内のシェアハウス物件です。
今、東京を中心にシェアハウスは需要も供給も急激に伸びています。シェアハウスは複数の入居者へ部屋を借りているため、結果的に、賃料単価が高くなっており、利回りも高いのが特徴です。
シェアハウスはオペレーショナルアセットと言われる分野の物件で、住宅よりもホテルに近い種類のアセットタイプに分類されます。ホテルに近いので、その収益性は、運営者の能力に左右されます。ホテルを例にとれば、同じ建物でもブランド力の高いホテル会社が運営した方が収益力は高いというのは、想像がつくと思います。
シェアハウスにおいては、まだREITなどのプロは積極的に投資を行っていません。REITもシェアハウスは利回りが高いことは認識していますが、収益性が運営会社の能力に左右されるシェアハウスは、海のものとも山のものとも分からない部分があり、まだ様子見といったところです。
そのため、シェアハウスは、立地や利回りが良くてもプロが手を出しあぐねている物件がたくさん残っています。またシェアハウスは比較的規模の小さい物件も多いため、個人投資家に向いています。さらに、自分でも積極的に運営に関与すれば、楽しく不動産投資を行うことも可能です。
シェアハウスの運営は、入居者同士の交流を図るイベントの開催や、入居者同士のトラブルの仲裁役などがあります。その他は、基本的に賃貸住宅の運営と変わりません。運営次第では、人気を出すことが可能で、収益性のアップも見込めます。
個人投資家ならではの工夫ができるのがシェアハウスなのです。