不動産投資はリスクが高い物件を購入すると失敗します。高利回り物件はハイリスク物件です。不動産賃貸業におけるリスクと何か、今回はワンルームマンション投資におけるリスクについて考えてみます。
不動産賃貸業の中で、一番のリスクは空室リスクです。不動産には固定資産税などの維持費がかかります。空室期間中は入金がなくても維持費の支出が発生します。また建物が古くなってくると、入居が決まりにくくなります。そのため賃料を下げざるを得ず、賃料下落リスクが発生します。
さらに、建物が古くなることで、様々な修繕が必要となってきます。共用部分では、屋上防水や外壁塗装、エレベーターの入替などの大規模修繕も発生し、大きな金額が必要となるリスクがあります。また専有部では、給湯器や空調、バス、キッチンなどの設備の故障に伴い修繕が必要となってきます。
次に入居者とのトラブルリスクが挙げられます。入居者とのトラブルは家賃の不払いや立退きに関することです。これらは借地借家法によって入居者が強固に守られていることもあり、問題を複雑化させています。入居者とのトラブルは裁判まで発展するケースも多く、オーナーにとっては頭を悩ませる問題です。
最後は収益物件の価格下落リスクです。不動産は元々、他の金融資産と比べて流動性が低いため、換金性が低いというデメリットがあります。さらに建物も経年と共に価値が下落しますので、現金化したとしても、元々の購入額よりも価格が下落している可能性の方が高いです。
これらの賃貸事業のリスクは、築年数が古くなるほど高まる傾向にあります。築浅物件を購入することで、リスクを最小にするしかありません。また立地も良くすることで、少しでも築年数の経過によって増えるリスクを抑えることができます。
不動産投資は好立地で築浅物件を購入することが失敗を最小限に防ぐ最も確実な道となります。