出店戦略考、財布の紐が緩くなっている人たちの集まる場所はどこか?

2016/07/20

こんにちは、㈱グロープロフィット代表取締役の竹内です。

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今回は立地戦略についてお話いたします。この記事は物販や飲食店、整体やサロン、美容院などの個人消費者を顧客とする店舗をオープンさせたい人向けに書いています。

商売に向いている良い立地とはどのようなところを言うのでしょうか?多くの人は「人通りの多い場所」と答えるでしょう。これは間違いではありません。しかしながら、不十分と言える答えです。

人通りの多い場所と言えば、例えば駅の近くはどうでしょうか。もし駅の近くが商売立地として向いているのであれば、全国の駅前商店街はどこも元気なはずです。駅前というのは、「毎日同じ人」がたくさん通ります。さらに言うと「毎日通勤や通学を目的としたたくさんの人」通っているだけなのです。

商売立地というのは、「人通りの多い場所」が適していることには間違いありません。ただし、「毎日違った人」がたくさん通っていた方が良いのです。さらに言うと「毎日買物を目的としたたくさんの人」が通っていれば商売に向いていると言えます。

そればどのような場所かに言うと、スーパーやデパートへ向かう動線上にある場所が「毎日買物を目的としたたくさんの人」が通る場所と言えます。この客動線は、駅や商業施設のようなたくさんの人が出入りを繰り返すところが起点となって作られます。

例えば、駅からイトーヨーカドーの間の通りとか、ヨドバシカメラとそごうの間の通りなどです。駅と大型商業施設の間、大型商業施設と大型商業施設の間は、買い物を目的とした多くの人がウロウロしている場所です。つまり財布の紐が緩くなっている人達がウジャウジャ居る場所なのです。

大型商業施設の近くに出店すると商売が難しくなるという発想は、今では古い考えです。むしろ大型商業施設の近くの方がビジネスチャンスはたくさんあります。生き残っている元気な駅前商店街は、駅から大型商業施設の間にある商店街というケースが多いです。

多くの人が通る「目的」は何かを考えることが出店戦略において重要なのです。