物件選びでよく聞く駅距離の目安、駅10分って遠くない!?

2016/03/27

027不動産の物件選びの中で重要な指標の一つに駅距離があります。今回は立地の選び方のうち、駅距離についてお話いたします。

不動産業においては、誇大広告を禁じるため、駅距離表示のルールが厳しく定められています。駅距離は、80mを1分とし、端数は切り上げ表示されます。表示される駅距離は直線距離ではなく道路距離が基本です。不動産業者はなるべく駅距離を短く表示させたいため、敷地の入口のギリギリのところで測定して、最短距離表示を行っています。

ワンルームマンション投資においては、駅距離は駅から10分圏内というのが1つの目安です。皆さんは駅から10分の距離というものの距離感覚はお持ちでしょうか。上述の指標で言えば、10分というのは800mです。知らない土地であると、実際、10分というのはかなり遠く感じます。初めて物件を実査する際に、駅10分の物件というのは、一瞬、道を間違えたかなと錯覚するくらいの遠い距離です。

10分が遠いと思う感覚は、入居者も同じです。10分というのは、徒歩圏内というだけであって、必ずしも駅に近いという距離ではありません。そのため、物件を選ぶ際は、まずは駅から5分圏内の物件を選ぶことをお勧めします。実際に5分圏内の物件は、かなり駅にも近いため、築年数が経っても賃貸需要を維持できている物件が多いです。

東京都内では例外的に、JRの中央線沿線は賃貸需要が非常に高いため、駅から15分圏内でも十分な賃貸需要があります。実際、荻窪や吉祥寺、三鷹などの人気エリアはバス便のエリアでも賃貸で借りている人たちも多いです。JR中央線沿線は国内でも有数の賃貸需要が高い沿線のため、東京から立川までの間は十分な賃貸需要が見込めます。

駅距離は賃貸需要の多寡によって、若干目安は異なります。駅から物件まで実際に歩いてみて、距離感や歩きやすさを体感してみるのが良いでしょう。