不動産一括査定サイトのおすすめはどれ?ヤバイ評判や口コミも紹介

2019/07/21

「不動産一括査定 おすすめ」と検索している人は多いようです。

不動産一括査定サイトは便利なサービスではあるものの、やたらなサイトを使ってしまうと、営業電話が鳴り続き、とんでもない目に遭うことがあります。

不動産一括査定サイトは、どのサイトも無料ですので、気軽な気持ちで利用してしまいがちですが、使うべきサイトは見極めるべきです。

そこでこの記事では、プロから見て「おすすめの不動産一括査定サイト」についてご紹介いたします。

この記事を読むことで、あなたはどの不動産一括査定サイトがおすすめなのか分かるようになります。
ぜひ最後までご覧ください。

この記事の筆者:竹内英二 (不動産鑑定事務所:株式会社グロープロフィット代表取締役)
保有資格:不動産鑑定士・宅地建物取引士・中小企業診断士・不動産コンサルティングマスター・相続対策専門士・賃貸不動産経営管理士・不動産キャリアパーソン

 

1.不動産一括査定サイトの恐い口コミ・評判

不動産一括査定サイトは、本来は売主の査定依頼の手間を大幅に削減してくれる便利なサービスです。

その利便性から、不動産一括査定サイトの利用は、今後もますます増えるものと予想されます。

ただし、不動産一括査定サイトの利用者からは、ネガティブな意見も上がっていることも事実です。

昔から、「火のないところに煙は立たぬ」といわれます。
インターネット上の口コミや評判は、信憑性はないものの、中には「確かにあり得るかも・・・」という噂も存在します。

不動産一括査定サイトでは、悪い評判の一つに「営業電話がしつこい」という話があります。
例えば、「しつこい営業電話」の評判の一つに、以下のような口コミがあります。

ほとんどの一括査定サイトは、同時に査定依頼できる不動産会社の数が、最大6社です。
6社からの営業電話に限定されていればしつこいと感じないはずです。

しかしながら、そこから情報がばら撒かれ、知らない不動産会社からジャンジャン電話がかかってきたら、しつこいと感じて当然でしょう。

この口コミが全ての利用者にあてはまるわけではありませんが、このような情報拡散が生じる可能性はあると思われます。

理由としては、不動産一括査定サイトでは、査定に参加する不動産会社が運営会社に対して1万円の査定参加料を支払う仕組みがあるためです。

不動産一括査定サイトは、必ず無料ですが、一括査定サイトの運営会社はボランティアで営業しているわけではありません。

運営会社は、査定の度に不動産会社から1万円の査定参加料をもらうことで収益を得ています。

見方を変えれば、一括査定サイトは「売主情報」を不動産会社へ1万円で売っていることになります。
その「売主情報」を不動産会社がさらに転売している可能性はゼロではないと思われます。

不動産会社にとってみると、1万円を支払って査定に参加したのに、媒介契約(売主が依頼する仲介の契約のこと)が取れなければ、丸々損をした形となります。

不動産会社は損を取り戻すために、勝手に情報を転売するということは、可能性としてはあり得るのです。

このような情報転売行為は、査定に参加している不動産会社側の契約違反です。
悪いのは転売した不動産会社であり、特定の一括査定サイトを非難するつもりはありません。

ただ、一括査定サイトの仕組み上、どの一括査定サイトにおいても、情報転売リスクはあり得るといっているだけです。

利用者は、不動産一括査定サイトにおける情報転売リスクはしっかりと認識すべきといえます。

不動産一括査定サイトを使うのであれば、運営会社の不動産会社に対する統制がしっかりとしており、「しつこい営業電話」が発生する可能性が低い不動産一括査定サイトを利用するようにしましょう。

2.不動産一括査定サイトに必要なのは電話相談窓口

どの不動産一括査定サイトを使うべきかについては、その決め手は電話相談窓口の有無にあります。

不動産一括査定サイトの利用者にとって、情報転売はかなり怖いリスクです。
仮に、「しつこい営業電話」が発生した場合、その問題にすぐに対処できることが重要になります。

「しつこい営業電話」に関連し、以下のような口コミがありましたので紹介します。

ここでも、特定の一括査定サイトを非難しているわけではないので、ご了承願います。
上記の口コミは、あくまでも一例に過ぎません。

トラブルが発生した場合、一括査定サイトの運営会社に助けを求めるのは当たり前です。
しかしながら、助けを求めているのに、それがメールでしか訴えられないのは、かなり不便といえます。

電話であれば、どのようなトラブルに陥っているのかをすぐに伝えることができますし、運営会社側に迅速な対応を求めることが可能です。

不動産一括査定サイトには、情報転売リスクがあるため、無料電話相談窓口がないというのは、かなりの死活問題といえます。

ここで、主な不動産一括査定サイトの電話相談窓口の有無について、以下に示します。

残念ながら多くの一括査定サイトには、無料電話相談窓口が設けられていません。

驚くことに、主な一括査定サイトの中で、電話相談窓口が設けられているのは、「HOME4U」と「すまいValue」の2つだけです。

電話相談窓口がある「HOME4U」や「すまいValue」には、「しつこい営業電話」の口コミはありません。

電話相談窓口があれば、何かトラブルがあればすぐに対処されます。
電話相談窓口の有無は、不動産一括査定サイトを選択する上での重要な要素となりますので、ご参考頂ければと思います。

3.おすすめの不動産一括査定サイト

おすすめの不動産一括査定サイトは、電話相談窓口のある「HOME4U」と「すまいValue」の2つです。

HOME4U」と「すまいValue」には、悪い評判や口コミがありませんし、電話相談窓口もあるため、安心して利用することができます。

ただし、「すまいValue」では、「三井のリハウス」、「東急バブル」、「住友不動産販売」、「野村の仲介+」、「小田急不動産」、「三菱地所ハウスネット」の大手6社にしか査定依頼することができません。

大手ばかりですので、信頼できるとは思いますが、営業店のエリアからすると、メリットがある人は東京都と神奈川県の人くらいかと思います。

「すまいValue」で査定できる小田急不動産は、とても良い会社ですが、東京と神奈川にしか支店がありません。

例えば、千葉市の不動産売却で「すまいValue」がおすすめかというと、なんとも微妙な気がします。
埼玉県の人もおすすめできない感じです。

そこで、全国の人が安心して利用できるおすすめの不動産一括査定サイトは、「HOME4U」ということになります。

HOME4U」では、全国で1,300社(2019年7月現在)の不動産会社が登録されています。

HOME4U」は、なんといってもNTTグループである株式会社NTTデータスマートソーシングが運営会社であるという点が特徴です。

NTTは、元国営企業だけあって、NTTという看板を掲げてビジネスをしている以上、変なことをする会社ではありません。

中でも、株式会社NTTデータスマートソーシングは、NTTの中でも「情報」を扱っている会社であり、情報セキュリティには万全の配慮を行っています。

不動産会社による情報漏洩について厳しく統制をしており、情報転売をするような不動産会社を登録させるようなこともないです。

運営歴も一括査定サイトの中では一番長く、既に35万件(2018年11月現在)の人が利用しています。

また、「HOME4U」がおすすめの理由として、登録されている不動産会社の評判が良いという点があります。

以下にオリコンが公表している「不動産仲介 売却 顧客満足度ランキング」を示します。

下表の中で、赤字で示した会社が「HOME4U」で査定に参画している不動産会社です。

マンションであれば、満足度TOP5の中に、「HOME4U」に登録されている不動産会社が4社も入っています。
戸建ても、TOP5のうち、3社が「HOME4U」に登録されています。

仲介の利用者の評価が上位ランキングの会社が多く登録されており、「HOME4U」で査定依頼すれば、そのまま良い不動産会社に売却の依頼ができることから、一番おすすめです。

「おすすめの不動産一括査定サイトはどこ?」という問いに対しては、その答えはズバリ「HOME4U」といって良いでしょう。

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4.不動産一括査定サイトを使った売却必勝法!

不動産一括査定サイトの「しつこい営業電話」問題を知ると、ドン引きしてしまう人も多いともいます。

ただし、「HOME4U」なら安心して利用できますので大丈夫です。

不動産一括査定サイトは、簡単に複数の不動産会社に査定依頼ができるというメリットがあります。

そのメリットをさらに生かす方法として、そのまま全ての不動産会社に売却依頼をしてしまうという売却必勝法があります。

不動産会社に仲介を依頼する契約を媒介契約と呼びます。
媒介契約には、「一般媒介契約」、「専任媒介契約」、「専属専任媒介契約」の3種類があります。

一般媒介契約とは、複数の不動産会社に重ねて媒介を依頼することができる媒介契約です。
専任媒介契約と専属専任媒介契約は、1社の不動産会社にしか仲介を依頼できない契約になります。

専任媒介契約と専属専任媒介契約の違いは、自己発見取引をできるかどうかです。
自己発見取引とは、売主が自分で買主を探してくることを指します。

自己発見取引はできるのが専任媒介契約で、自己発見取引すら禁止されているのが専属専任媒介契約です。
この記事では、専任媒介契約と専属専任媒介契約を「専任媒介等」と表現します。

不動産一括査定サイトを使った売却必勝法とは、一括査定サイトで査定依頼した不動産会社に、一般媒介契約でそのまま全社に売却を依頼してしまう方法です。

一般媒介と専任媒介等の違いを概念図で比較すると以下のようになります。

不動産の売却は、ある意味確率論ですので、依頼する不動産会社を増やせば、良い条件で売却できる確率が高まります。

仮に、不動産会社は1社あたり2人の買主を連れてくることができると仮定すると、一般媒介で4社に依頼したら8人の買主が見つかります。
一方で、専任媒介等だと、買主は2人しか見つからないことになります。

3,500万円で売りに出している物件でも、A社が3,400万円の客を連れてきても、B社が3,500万円満額の客を連れてくれば、値引きも防ぐことができるのです。

一般媒介では、「不動案会社がやる気をなくす」とか、「不動産会社が広告費をかけなくなる」等のデメリットを指摘する人がいます。

しかしながら、一括査定サイトに査定参加している時点で、不動産会社は1万円払っており、「やる気がない」ということは考えられません。

むしろ、一般媒介でも1万円を回収できるチャンスがある方が、不動産会社にとっては良いのです。

また、一般媒介だと広告費をケチるというのも少し考えにくい話になります。

ポータルサイトのHOME’Sなどは反響課金制なので、一般媒介だろうと専任媒介等だろうと、掲載自体は無料です。

SUUMOも不動産会社が月単位で広告枠を購入していますので、一般媒介だから広告を載せないというのは考えられません。

実際、SUUMOなどでは、一般媒介の物件情報はたくさん載っていますので、安心していただければと思います。

さらに、一般媒介のメリットは、売主にかかる費用も専任媒介等と同じという点です。

不動産会社へ支払う仲介手数料は、成功報酬ですので、最終的に買主を決めた1社にのみに支払うことになります。

複数社に頼もうが、1社に頼もうが、仲介手数料は売却を決めてくれた1社にのみ支払えば良いので、「一般媒介で複数社に依頼する場合」と「専任媒介等で1社に依頼する場合」では、売主の費用は同じです。

不動産一括査定サイトは、一般媒介とはとても相性の良いツールとなります。

一般媒介は、複数社に声をかけることが面倒ですが、不動産一括査定サイトを利用すれば、簡単に複数社に依頼することができますので、一般媒介を利用する人にとってはとても便利です。

不動産会社もわざわざ1万円を払って査定に参加していますので、全社に依頼してあげた方が喜びます。

一般媒介で売ることを目的に不動産一括査定サイトを使う人も多いので、「不動産一括査定サイト」+「一般媒介」のセットで不動産売却を成功させましょう。

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5.不動産一括査定サイト利用上の注意点

不動産一括査定サイトには、「しつこい営業電話」以外に、利用上の注意点があります。
それは、売主が高く売れると誤解する可能性があるという点です。
高く売れるという有利な方向に誤解することを「有利誤認」と呼んでいます。

不動産一括査定サイトでは、査定に参加する不動産会社が1万円の査定参加料を支払うという仕組みがありました。

不動産会社は、1万円を支払いますので、なんとか媒介契約を取りに行こうとします。
他社に負けずに媒介契約を取るためには、高く査定するのが一番です。

仮に、実際には3,500万円でしか売れない不動産があったとします。
A社は正直に3,500万円と査定し、B社は4,000万円と査定してきたら、売主としてはB社に依頼したくなります。

売主は、B社が不誠実な査定をしていることをなかなか見抜けません。
むしろ、B社はやる気があって、A社はやる気がないとすら感じてしまいます。

不動産会社も、やる気がないとは思われたくないため、少しでも高く査定をしようとします。
不動産一括査定サイトは、不動産会社に「高く査定をした方が良い」という意識が働きやすいため、査定価格が高くなりがちなのです。

売主が知っておくべきは、各社の査定価格は、売却を保証する価格ではないということです。
保証しなくても良いのであれば、不動産会社は高く査定しても痛くもかゆくもないことになります。

査定価格を競争させること自体、実はあまり意味のないことなのです。
よって、不動産一括査定サイトは高い査定価格を求めるために使ってはいけません。
むしろ、高過ぎる査定価格を排除するために使うことをおすすめします。

例えば、上図のように複数の不動産会社から査定を取ると、高過ぎる価格を見抜くことができます。

不動産一括査定サイトを使って売却に失敗するケースは、高過ぎる査定価格を出す不動産会社と、専任媒介等による契約をしてしまうことです。

専任媒介等を否定するわけではありませんが、専任媒介等を選択すると、不動産会社を1社に絞り込むことになるため、「不動産会社選びの失敗リスク」があります。

一般媒介という制度がある以上、不動産会社は1社に絞る必要はありません。
高い価格を出した不動産会社も気になるようであれば、その不動産会社も含めて全社に一般媒介で依頼した方が後悔はないと思います。

不動産一括査定サイト査定価格は高くなりがちですので、高過ぎる査定価格を安易に妄信し過ぎないようにしてください。

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6.まとめ

以上、おすすめの不動産一括査定サイトについて解説してきました。
おすすめの不動産一括査定サイトは、ズバリ「HOME4U」です。

HOME4U」は無料電話相談窓口もあり、満足度の高い不動産会社が多く登録されています。

安心して利用できるサイトですので、これから不動産一括査定サイトを利用するのであれば、「HOME4U」がおすすめです。

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